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風邪薬を飲むと眠くなる理由

 風邪薬を飲むとなんだか眠くなることってありませんか?

 自分も勉強しなくてはいけないときに、風邪薬を飲んで眠くなってしまい全然集中できなかった記憶があります。

 今日は風邪薬を飲むと眠くなる理由を書いていきたいと思います。

 

 結論から言うと風邪薬で眠くなるのは、風邪薬である抗ヒスタミン薬によりヒスタミンの機能を抑えることが関係します。

 

 どういうことかわからない人もいると思うので、まずヒスタミンについて解説したいと思います。

 

 

ヒスタミン とは

 末しょう、中枢神経系に広く分布する生理活性物質です。

 

 そして大部分は肥満細胞と好塩基性白血球に分布しています。

 今回この肥満細胞というのが1つキーワードとなります。

 

 

ヒスタミンの受容体

  単にヒスタミンがあるだけでは、何か変化があるわけではありません。

 ヒスタミン受容体にヒスタミンが結合することによって、様々な作用を発揮します。

 受容体にはH1~H4と4種類あります。  (H=ヒスタミン)

 

 今回の風邪などのアレルギー反応に関わるのはH1受容体です。

 他に花粉症などのアレルギー反応を起こすのもこのH1受容体です。

 そしてこの受容体は様々な組織に存在しそれぞれの組織で異なる作用を示します。

 

 中枢神経系では、H1、H2受容体は覚醒に関わります。つまり、受容体が刺激すると脳が覚醒するのです。

 これが風邪薬で眠くなるのに大きく影響しますが、詳しい流れはこの後書いていきたいと思います。

 

 

 風邪などのアレルギー反応が起こるとき

  風邪などが起きるときには基本的にアレルギー物質が体内に入ることによってはじまります。このアレルギー物質を抗原として肥満細胞のIgE受容体と結合することにより、肥満細胞が脱顆粒を起こします。これにより、肥満細胞中のヒスタミンが放出されます。

 

 そして放出されたヒスタミンはH1受容体に結合することによって、アレルギー反応が起こり、鼻水やくしゃみといった症状が出ます。

 例えば花粉症が起こるときも、スギなどに含まれるアレルギー物質が体内に入り、この経路で発症します。

 

 

 抗ヒスタミン薬

 ではここで抗ヒスタミン薬について説明していきたいと思います。

 抗ヒスタミン薬は、ヒスタミンがヒスタミン受容体に結合するのを阻止しようとします。これにより、くしゃみや鼻水などの風邪の症状も改善するわけです。

 

 ではなぜ眠くなるのか・・・

 

 眠くなる理由には先ほども話に出てきた覚醒中枢も抑制してしまうからです。

 中枢に存在するH1、H2受容体は覚醒に関わっています。

 抗ヒスタミン薬はこのH1、H2受容体もブロックしてしまうため、覚醒機能が抑制され眠くなってしまうのです。

 もし眠くなるのが嫌だとお医者さんに伝えれば、抗ヒスタミン薬から他の薬に変えてくれるかもしれないです。

 

 しかしこの副作用を逆手にとって、睡眠改善薬としても利用したりすることがあるそうです。

 

 

 抗ヒスタミン薬の種類

 

  • アレジオン
  • アレグラ
  • アレロック
  • レスタミン
  • ポララミン
  • クラリチン
  • ザイザル
  • デザレックス
  • ビラノア
  • ルパフィン

 

 このほかにも様々な薬はありますが、代表的な薬を紹介しました。

 それぞれ薬によって、作用の種類や強弱に違いがあったり、副作用の発現率が違ったりするので用途も変わります。

 患者さんの症状や意見に沿った処方が求められますね。

 

 まとめ

 今回は風邪薬で眠くなる理由を書いていきました。

 このような薬に関する内容もどんどん書いていきたいので、良かったら他の記事も読んでみてください。